おじさんがアロマをためすブログ

アロマテラピーを勉強中。試した香りなどを日記に残していきます。

〜ベチバーの学名について〜

 ベチバーという精油、使ってますか?

 

 第一印象が強烈。エグい土の香りを持ち、

ブレンドすることで深みのあるアジアンな香りを作るベースノート。

ゲランの香水ベチバーにはもちろん、

様々な男性用香水や、シャネル5番にも、入っているそうで。

 

 スピリチュアルな面でも「大地」と関わり、守護の力が強く、

うわついた魂をグラウンディングしてくれる強い精油

 

 鎮静のほか、皮膚の湿潤、抗菌、抗炎症効果も期待でき

アロマテラピーでも重要な精油です。

今回は、そんなベチバーの「学名」について調べたので、記しておきます。

 

 

f:id:meguru_nanase:20181224120014j:plain写真、ウィキペディアより
 

 ベチバー。イネ科の多年草で、草丈2mになるススキに似た大型の草本

根に強い芳香を持ち、香料として広く用いられている。と。

 

 アロマ検定1級のテキスト(AEAJ)によりますと、

あそこに書かれてるベチバーの学名は

Vetiveria zizanioides

ベチベリアですって。

生活の木のベチバー精油もこちらの表記になってます。

ベチベリアは現地の言葉、タミル語で「まさかりで刈る」と表記されていますが、

 

 ネットで調べてみても植物としてのベチバーばっかり検索されますわ。

 

 

 翻訳サイトさんに入れてみると、

https://mymemory.translated.net/ja/英語/タミル語/cut-root

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 ベチがCutで、ベルがRootじゃねえかこれ?

「根っこを切る」って意味になりそうなのだけど……

ヒンディー語でも「ver(ベル)」は根っこですって。

まさかりはどっから出てきたんだべ。

「まさかりで刈る」を信じて記事書いてる人も多いのになあ。

言語詳しい人、情報もとむ、です。

 

「掘り起こした根」とも。

 

 ちなみに、グーグル翻訳によると、

f:id:meguru_nanase:20181224111846p:plain

 ベチバーはシトロネラになっちゃいました。……ちがくね!?

(グーグルさん、レモングラスもシトロネラになっちゃうんです。)

まあイネ科で、似たような草ですけども。

 

 そんなグーグルさんですが、

浅く広く勉強するには便利なのでどんどん使いますよ!

 

 ひきつづきベチバーをグーグル検索にかけてみると
Chrysopogon zizanioides

ベチバーの記事のほとんどは、こっちで表記されています。

クリソポゴンですって。

クリソギリシャ語で「黄金の」の意味。

宝石のクリソベリル(金緑石)のクリソと同じですね。

(クリソとつくものは緑のものが多いような気がするけどな)

 

 ポゴンは同じくギリシャ語で「ひげ」の意味です。

虎とかのヒゲじゃなくて、男の頰に生えてるような鬚(ひげ)の意味だと思われる。

アゴヒゲトカゲがPogonaですしね。

 

 植物の学名にもよく使われているようです。
ジャノヒゲOphiopogon(ophio蛇+pogonヒゲ)
パチュリPogostemon(pogoヒゲ+stemon糸)
レモングラスCymbopogon(Cymbo舟型の容器+pogonヒゲ)

 

〜〜余談〜〜、

ジャノヒゲOphiopogonの「opio」はギリシャ語の蛇、とのことです。

グノーシス派オフィス主義のオフィスと同じ語源ですね。

イブに知恵のリンゴをあげた蛇を肯定する宗派のようですが、専門外なので割愛します。

ギリシャ神話の創生竜オピオーンとも同じ語源。

(放課後サモナーズのオピオーン様は、可愛いので大好きです)

神話は好きですが、専門外なので割愛します。

 

レモングラスCymbopogonの「cymbo」はギリシャ語のkymbeに由来し

「舟」を意味するという記事があったりしますが

どうやら水に浮かぶ舟ではなくて、陶器製の浅い器のことのようです。

用途については「unknown use」という文章を見つけました。用途不明。

「バスタブ、洗面台のような容器」とか「舟型の容器」とか書いてましたね。

〜〜余談、以上〜〜

 

 

 で、結局ベチバーはベチベリアなの? クリソポゴンなの?

どっちやねんってなったので調べて見たら、

こちらにスッキリ答えがあったのでリンクしときます↓↓

http://www.vetiversolutions.info/2008/11/is-it-vetiveria-or-chrysopogon_301.html

 

(海外のサイトじゃねーか。英語なんて受験以来だよ!)

ざっくりざっくり要約すると、

Vetiveriaという名前は、スウェーデン分類学者カール・フォン・リンネが、

約1世紀前、1903年1906年ぐらいに分類したものです。

 

Chrysopogonは、1999年にオランダの分類学者ヤン・フレデリク・フェルトカンプが、

VetiveriaChrysopogonの両者には形態的相違点がないことを確認し、

Chrysopogonに統合された、ということのようです。

 

分類学上は現在Chrysopogonですが、

 

 歴史の長い植物ということでVetiverのほうも慣用的に使われているのでしょう。

そんなに高価でもなく普通に購入できます。

生活の木のベチバー貼っておきますね。


生活の木 エッセンシャルオイル・精油 ベチバー 3ml

 

 

 ベチバーはインド周辺では日除けのスダレにも使われていて、

石鹸やクリーム等のスキンケアにも何世紀も前から使われ、

ベチバーを使った有名な香水も1910年代から続々あるようですし、

 

 もうこの辺まで突き詰めて調べると、ネットでは限界です。

何世紀ごろから使われているのかとか、どういった製品があるのかとか、

この、不思議な精油について、引き続き調べていきたいと思います。

 

 

 以上です。