おじさんがアロマをためすブログ

アロマテラピーを勉強中。試した香りなどを日記に残していきます。

〜〜迷ったらプチグレイン〜〜

こんにちは。七瀬です。

 

みなさんはプチグレイン精油、使っていますか?

樹木の暖かさもあり、フローラルの華やかさもある。

ちょっとおしとやかで、ふんわり癒し系の香りです。

 

プチグレンとも表記されますが、

うちで使っている生活の木プチグレインは「プチグレイン」と表記されているので

このブログでは「プチグレイン」で統一しますね。

 

今日は、プチグレインについて調べたので書いてみます。

 

 

 

 

f:id:meguru_nanase:20190120185650j:plain

ビターオレンジwikipediaより

・プチグレインって何?

原料植物はミカン科「ビターオレンジ」の木です。

お正月の時に鏡餅の上に乗せる小さいみかん「だいだい」のことですね。

プチグレインの「プチ」は想像通り「小さい」の意味。

プチグレインとは「小さな粒」を意味します。

  

このビターオレンジは、

精油がとれる部位によって名前が変わる面白いアロマでして、

 

・果実の果皮→「ビターオレンジ

・花→「ネロリ

・枝と葉→「プチグレイン」

となります。

 

プチグレインは、だいだいの木の「枝と葉っぱ」からとれる精油です。

 

 

 

・プチグレインはどんな香り?

プチグレインは、一言で表現しづらい不思議な香りですね。

枝と葉っぱから採れる香りですので、樹木のような

暖かくてグリーンな香りも感じますし、

ふわっと花のようなゴージャスさもあります。

ミカン科ですので、柑橘系、シトラスの爽やかさ、酸味を感じることもありますし、

 

これはどこのブログでも書かれていないんですが、

私には、スパイシーに感じます。

ナスタチュームって食べたことありますか?

あのピリっとした香りを感じます。ワサビっぽくもある。

 

ひとつの精油にいろんな要素がある、

バランスのとれた香りですので、

プチグレイン単独で使っても良い香りだし、

他の精油ブレンドしても、とても馴染みます。

私の場合は、シアバターの軟膏を作る時に、

ラベンダーフランキンセンスとよく合わせます。

 

なんにでも合う。ジョギングの際にタオルに一滴たらして

首に巻いて走ったり。汗の悪臭も防げている気がする。

血行良くするスポーツに適したアロマ

ジュニパーベリー、ローズマリーと合わせても良い香り。

 

風邪予防のティーツリーともよく馴染む。足湯に一滴ずつ。

ユーカリ、ペパーミントともよく馴染む。

 

 

ネロリの下位互換??

アロマを趣味にされている方なら、

ネロリとプチグレインが同じ植物なのは常識でしたでしょうか。

よくネロリとプチグレインが似た香りという話を聞くのですが、

私には、あんまり似ているように感じません。

(方向性は同じだけど、似てるほどですかね??)

 

ネロリが高価なので、

「プチグレインはネロリのなりそこない」みたいに勘違いしている方も〜

誤解です。ぜんぜん違いますのでね。

 

成分表、見てみます。(生活の木サイトより引用)

 

ネロリ

f:id:meguru_nanase:20190120191642p:plain

 

プチグレイン↓

f:id:meguru_nanase:20190120190546p:plain

 

見づらくてごめんなさい。

ネロリとプチグレインはたしかに共通成分を含んでいます。

似てるっちゃ似てるのね。

 

どちらも原料植物がミカン科でありながら

「光毒性」を起こす成分を持っていないので、

日中も紫外線を気にすることなく使って良いと思います。

鎮静系なので運転中とかは控えましょう。

 

※光毒性

紫外線と反応し、皮膚トラブルをおこす性質。

グレープフルーツ、ベルガモット、クミン、アンジェリカなど注意。

 

二つの精油で大きく違うのは、

ネロリには濃厚なフローラルな香気をもつネロリドール、ネロールを含むこと。

なので、強烈に「花」です。濃厚!!

 

プチグレインは「酢酸リナリル」が1.5倍ぐらい入ってること。

 

お、酢酸リナリルですよ。

……酢酸リナリルって、ご存知でしょうか、

これ、ラベンダーのリラックス成分です。

 

f:id:meguru_nanase:20190120202030j:plain

ラベンダー、wikipediaより

 

・実はラベンダー並みのリラックスアロマ

プチグレインって……

AEAJアロマテラピー検定一級の「香り試験」に出ないんですよね。

こんなにいい香りなのに、教科書にはネロリのところに名前が出てくるのに。

(名前は出てくるので、試験の範囲内ではある思われます)

 

プチグレインは、「鎮静」と「高揚」両方の作用を持ちます。

心は華やかに、体はゆったりと

どっちかわかんない体調のときは、とりあえず使ってみてください。

元気がなければ元気づけてくれるし、

焦りすぎて眠れないとかいうときは鎮静させてくれます。

私は、プチグレインは万能アロマだと思っています。

 

ところで、

ラベンダーといえばリラックスの代名詞ですが、

そのラベンダーに含まれるリラックス成分「酢酸リナリル

その量を見れば、実はプチグレインの方に軍配があがるんです。

 

リラックス目的でプチグレインを使うのは、おおいにあり。

「夜用」ってことでスイートオレンジとブレンドしても良い。

 

酢酸リナリルを含む代表的なアロマ精油

ベルガモット

・プチグレイン

・クラリセージ

・ラベンダー

です。(ちなみに酢酸リナリル量、ラベンダーは最下位!!)

香りの好みで選んでください。お風呂に三滴、華やか。

これらをブレンドしてもいい感じです。

 

ラベンダーって実は苦手……な方っています?

(私も、実は、ラベンダーは単独だと苦手かも)

 

リラックスアロマに興味はあるけれど〜な人に

是非ともプチグレイン、おすすめしたい。

うちで使ってるプチグレインは、生活の木です↓↓


アロマオイル 生活の木 プチグレイン・ビターオレンジ 3ml エッセンシャルオイル 精油

 

 

 

・プチグレイン・レモンについて

プチグレインといえば大体「だいだい」の枝と葉から抽出したものですが、

レモン」の枝と葉から採った精油もプチグレインと呼ばれます。

 

こちらは、まったく香りが異なるので、

プチグレイン・レモン」と表記されています。

ぜひ嗅ぎ比べて見てくださいね。

 

プチグレイン・レモンの成分表↓

f:id:meguru_nanase:20190120192444p:plain

注目成分は

・リモネン

・シトラール

・メチルヘプテノン

 

リモネンはおなじみですね。

実はリモネンって2種類ありまして、

みかんの香りがする、よくあるリモネンと

樹木のような樟脳のような香りのするリモネンがあります。

有機化学好きな人は「鏡像異性体」で調べるよろし)

このリモネンがどちらのリモネンなのか……

ごめんなさい、ちょっと調べても分からんかった。

どっちも入ってるのかも。柑橘系だし樹木の香りですので。

 

シトラールは、レモン臭です。

人によっては皮膚刺激もあるので、濃度に注意してください。

 

メチルヘプテノンは、レモングラスなどにふくまれる虫除けの成分です。

夏の虫除けスプレーに使ってもよい。

 

そして、こちらのプチグレイン・レモンには

リラックス成分「酢酸リナリル」は見当たりません。

(これもサッパリしていい香りですがね)

 

名前は似ていますが「プチグレイン」と「プチグレイン・レモン」は

まるっきり、からっきし、別物だと考えた方がいいでしょう。

私は、ビターオレンジのプチグレインの方が好きです。

 

 

 

・まとめ

プチグレインは、樹木柑橘スパイス、いろんな要素のある香り。

実はラベンダー並みのリラックスアロマ。

いろんな精油ブレンドできる万能アロマ。

 

大好きな香り、比較的安全で用途も広く、

オススメしたい香りの一つです。

 

一本持っていて損はないアロマ精油だと思います。

興味、持っていただけたら嬉しいです。

 

以上です。